応募者にどんな仕事の経験があり、どんな職務能力を持っているかは、おおよそ職務経歴書で把握されています。直接合って確かめられるのは、応募書類に書かれた内容が信頼できるものかどうか、そして応募者の意欲や人物かを見ています。その上で、入社時期や待遇面などの条件についても確認を受けます。
さまざまな角度から質問されますが、質問の意図をしっかりと読み取って回答しましょう。すべての質問は、採否にかかわる重要なものと心得ておきましょう。
新卒採用と中途採用では、面接のポイントが大きく異なります。社会人経験のない新卒の面接では、面接のポイントが大きく異なります。社会人経験のない新卒の面接では、入社意欲や将来の可能性などがチェックされています。
しかし、中途採用では短期間で戦力として活躍することが期待されているので、職務経歴書が重視されます。
面接の場では面接担当者と正面から向き合って、交渉するイメージを持ちます。受け身の姿勢はNGです。「何ができるか」を積極的にアピールすることが重要です。
新卒の入社時期は内定から実際の入社まである程度時間がありますが、転職の場合は欠員募集ということも多く、原則として短期間での入社が求められます。まだ在職中でも、入社まで待ってもらえる期間は通常1~2か月程度と思いましょう。
入社時期を問われて曖昧な答え方をすれば、入社の意思そのものが疑われてしまいますので、できるだけ要望に沿って、入社することを伝えましょう。在職中の場合は、引き継ぎなどを想定して具体的な日程を示しましょう。
面接会場に入るときから選考は始まっています。声の大きさやトーンなども与える印象に影響しますので、事前に練習しておくと良いでしょう。
質問への回答には、職務に関するキーワード(自分の強みなど)を盛り込むと良いでしょう。そのキーワードに興味を持ってもらえれば、突っ込んだ質問につながり、そこから話が広がっていきます。
人間的な魅力も大切
面接担当者は、転職の理由や志望動機に関する質問で、その人物も見極めようとします。いかに優秀な人材でも、人間的に問題があるようなら、これから一緒に働きたいと思わないでしょう。
例えば、退職理由を聞かれて、現在在職中の会社の不満や愚痴を話すのは良い印象にはなりません。面接担当者は事実関係がわからない以上、悪口をいう応募者の姿ばかりが印象に残ります。
面接担当者が聞きたいのは、過去のネガティブな話ではなく、未来に向けて具体的に何かできるのかということが知りたいのです。