岐阜県の地域的特徴と産業について

前回、地方で働くメリットやデメリット等をお伝えましたが、いざ岐阜県で働こうと思った際に、その土地がどんな所か知っていないとなかなか親しみもわかないと思います。
今回は岐阜県をもっとよく知ってもらうということで、岐阜県の地域ごとの特徴等を紹介できればと思います。

岐阜県の人口は約200万人で世帯数は78万世帯、面積は約1万621平方キロメートルです。岐阜県は日本のほぼ中心に位置しており、愛知県をはじめ７つの県に囲まれています。全国に8県しかない内陸県のうちの１つで、面積はとても広く全国で7位となっています。

岐阜県は、西濃地域・岐阜地域・中濃地域・飛騨地域・東濃地域と５つの地域に分かれております。

それぞれ地域毎に特徴を簡単にご紹介します。
「岐阜地域」は利便性が高く岐阜県の中心地で生活するならおすすめの場所です。アパレル産業や航空機産業が盛んな地域です。また、名古屋へのアクセスが良く、岐阜駅から名古屋駅まで電車で30分ほどです。交通の要衝である岐阜駅周辺は近年再開発により、利便性が一層高まっています。

「西濃地域」は県の西部に位置する地域で、ソフトピアジャパンエリアを中心としたIT関連産業も盛んになっております。天下分け目の戦いで有名な関ケ原もこの西濃地域にあります。美濃地方南西部は濃尾平野が広がり、木曽三川（木曽川・長良川・揖斐川）が流れ込む流部は海抜ゼロメートル地域もあります。

「中濃地域」は県の中心に位置する地域で、大手自動車メーカーの工場があるほか、ユネスコ文化遺産に登録された本美濃和紙を刃物などの伝統技術を生かしたものづくり産業が盛んな地域です。

「東濃地域」は県の東部に位置する地域で、美濃焼の産地としても有名な地域で、東濃ひのきに代表される林業等も盛んな地域です。

「飛騨地域」は県の北部に位置する地域で、穂高連峰などの飛騨山脈を擁し木工業が盛んな地域です。またミシュラングリーンガイドジャポンで三ツ星評価を得た白川郷や高山市等の有名な観光地もこの飛騨地域にありま

そして岐阜県各地では、1年を通じて、各地域の自然条件に応じたさまざまな農産物の生産も行われております。岐阜県南西部の平地では、暖かい気候をいかして、稲作が盛んに行われています。

また、中濃、東濃、飛騨地域の山間地から高冷地にかけては、夏の涼しい気候を生かした、夏秋トマト、ほうれんそう、夏大根などの野菜の栽培が盛んです。そして、山地を利用して、肉用牛、乳用牛の飼育も行われています。

水産業では、鮎漁を中心にした河川での漁業や、ニジマス、あまごなどの養殖漁業が中心になっています。

一方、岐阜県では、古くからものづくりが盛んで、製造業は岐阜県の中心的な産業となっています。

全産業のうち製造業の就業者数が占める割合は25.0%で、全国順位は6位（全国割合16.0％）と高くなっています。ファッション・陶磁器・家具・木工・刃物・紙・プラスチック・食品などの特色ある地場産業が多数あります。

全国の製造業品目別出荷額で岐阜県はトップクラスのものが多く、
繊維・衣服・・・ワンピース・スーツ上衣、レインコート全国1位、カーペット 2位
電気機械・・・ビデオ機器の部品等は全国1位、換気扇は全国2位
一般機械・・・油圧シリンダ、給排水用バルブ・コックは全国1位
プラスチック・・・輸送機械用プラスチック製品は全国2位
窯業・土石製品・・・和食器、洋食器、タイル、れんが、生石灰は全国1位
金属製品・・・包丁、ナイフ、はさみ、理髪用刃物は全国1位
パルプ・紙・・・特殊印刷用紙は全国２位、衛生用紙、段ボールは全国3位
木材・家具等・・・木製机・テーブル・いす全国1位金属製調理台全国3位

出典：H21工業統計表「品目編」従業者4人以上の事業所が対象。なお、秘匿となっているものは除いたランキングです。